ACADEMY
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所主催のアカデミープログラム
ACADEMY
アーティストの立場や目的に最適化された4つのプログラム
Master Class
音楽監督とアシスタント講師によるマスタークラス
国際水準のマスタークラス
ピアノ演奏に必要である、異なる音楽形式における構造を読み解く力、様々な作曲家の作品での対位法や和声感などを聴く力、異なる時代の様式の特徴を見分ける力、表現のための演奏技能や音づくりといった幅広い要素について、国際水準のレッスンを提供します。継続的なマスタークラスとフォローアップを通して、一人一人の内面と深く向き合い、ジュニア世代のピアニスト個々人の音楽表現を深め,創造することを支援します。
サイエンスに基づいた身体教育のレクチャーとコーチング
身体運動学や神経科学の知見に基づいた効率的かつ適切な身体の使い方や練習法、効率の良い暗譜の方法や本番での「アガリ」の対処方法などについて、レクチャーやコーチングを通して指導します。レッスンでは、芸術教育と連携し、楽曲の様式を踏まえ、そのパッセージに相応しい音を出すためにはどのように身体を使ったら良いかを生徒と共に探索します。音楽表現と寄り添った身体教育を通して、一人一人が思い描く音や表現を可能にします。
「ダイナフォーミックス」と呼ばれる研究開発の成果を一気通貫に練習や指導に還元するプラットフォームのもと、テクノロジーを用いて演奏をマルチモーダルに記録・可視化することで、従来伝えきれなかった表現の機微や身体の使い方を伝達可能にし、レッスン中の解決を支援します。レッスン中の演奏を持ち帰り、先生のアドバイスと合わせて確認することで、従来よりも鮮明な復習が可能になります。
PEACの一環として、高精度センシングシステムを用いて、手指の敏捷性や触覚などの演奏に必要な感覚運動機能の評価や、基礎的なパッセージや練習曲を用いた課題曲計測による演奏技能の評価を行います。自分の得⼿・不得⼿や、身体の使い方の癖を知り、一人一人に合ったトレーニングをデータに基づいて推薦します。これら評価とトレーニングを通して、適切な⾝体の使い⽅の習得や苦⼿の克服、怪我の予防の実現を目指します。
ミュージック・エクセレンス・プロジェクトのアカデミープログラムにおける初の事例として、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下、ソニーCSL)主催によるアカデミープログラムが2020年8月よりスタートしました。
ソニーCSL ピアノアカデミーでは、PEACを用いた心身のサポートに加え、世界的ピアニスト ディーナ・ヨッフェ氏と国際舞台で経験豊富な6名の講師により、音楽に関する国際標準の解釈や、音楽表現の学習と探求の支援といった、芸術教育と身体教育の両側面からの指導・トレーニングを提供します。
第一期生は一年間にわたる本プログラムを受講することにより、音楽表現を磨き、効率的かつ適切な身体の使い方や練習法を学びました。また言語化が難しい芸術的な教育についても、科学的根拠に基づくアドバイスが加えられることにより、受講生の課題の解決が効率的に行われました。
また、2024年9月より第五期を開始しています。
協力
株式会社 河合楽器製作所・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
株式会社 河合楽器製作所
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
ミュージカルディレクター
ディーナ・ヨッフェ
本アカデミーは、身体教育と芸術教育を包括的に提供する新しい取り組みです。このような、画期的ですばらしいプロジェクトの音楽監督を務めることを、大変嬉しく思っています。芸術教育分野においては国際舞台での経験豊かな講師陣、身体教育分野においては芸術教育と最高レベルの連携を実現するためのメンバー、そして河合楽器製作所によるすばらしい楽器提供と、若い音楽家たちをサポートする環境が整っています。
昨年の第1期は、世間の有り様が厳しく、レッスンは全てオンラインという状況にありましたが、生徒たちは非常にやる気を見せてくれました。また、ピントやカメラビューの変更が可能というオンラインレッスンの利点を生かして、身体や技術の問題点をより正確に、即時に見られることで、生徒の注意を譜面やアーティキュレーションに集中させることができるというメリットもありました。
このアカデミープログラムが日本で、そして将来的には多くの国で評価され認められ、本活動を通してすばらしい未来の音楽家が誕生することを願っています。
プロフィール
オーガナイザー・講師
古屋 晋一
文化は持続可能でしょうか?何世紀も受け継がれてきた文化を紡ぎ,発展させるために,音楽家は毎日何時間も練習を重ねます.しかし,思い描いた音色や響き,バランスや表現を生み出すために必要な身体の使い方や練習方法がわからなかったり,身体に負担のかかる弾き方で練習を続けて身体を傷めてしまったりといった問題は,今なお世界中の多くの音楽家を苦しめています.身体教育を通して,音楽を奏でるための心身の適切な使い方を習得することにより,音楽家の皆様が表現の開拓と深化により専念できるようにする.これが,我々の私たちのアカデミープログラムが目指すゴールです.そのために,最新のテクノロジーに基づいて演奏技能を精緻に分析したり指導者と比較したり,科学研究の成果に基づいた運動機能や感覚機能の評価やトレーニングを受けたり,脳や身体について学ぶことで,「見かけの才能の限界」に悩まされずに,創造性の限界を突破することを皆で共創しています.
プロフィール
一人一人が望む表現に向けて。
10代という音楽に取り組む上で最も大事な時期に、受講生の皆さんとコミュニケーションしながら、アンサンブルのように音楽を創ることは、とても幸せなことです。
共に音楽を探求しつつ、皆さんの可能性を引き出し、出来るだけのオプションを示して、一人一人が望む表現に向けて手段を提供していきたいと思います。
アシスタント講師
鯛中 卓也
生徒・音楽の内面を大切にしたレッスンを。
このアカデミーは、継続的に1年間を通してマスタークラスが行われることが大きな特徴です。継続的に見ることで、10代の様々なことを模索している「心」の部分に向き合えると感じています。ヨッフェ先生も一人一人の内面的なことを引き出そうとしてくれるので、私たちアシスタントもそれを引き継ぎ、生徒の内面、音楽の内面を大切にレッスンをしていきたいと思います。
アシスタント講師
西尾 真実
講師プロフィール一覧
身体という名の筆の新しい使い方を知った
私は様々なタッチを習得し、音色の種類を増やしたいと思っていました。これまで試行錯誤をする中で身体を痛めることもありましたが、アカデミーで理論に基づいた知識を教えていただき、身体も心も楽に演奏できるようになったと感じています。そして、タッチの種類は、色ではなく筆(自分の身体の使い方)が変わることで、どんな風にも演奏できるんだと気づき、演奏が大きく変わりました。
第1期・第2期受講生
木本 侑希
緊張時の身体と感情への対処に役立つ知識
1年間アカデミーで身体に対する知識を学び、身体が広く使えるようになったと感じています。それと同時に、緊張した際、身体と感情に対してどのように折り合いをつけるかということに生かせるようになってきました。今後、身体の意識できていないところをもっと見つけて、自分の可能性を広げていきたいです。
第1期・第2期受講生
大滝 知椰
指の使い方を知って得られた俊敏性と瞬発力
指先を俊敏に使えるようになり、瞬発力のある演奏ができるようになりたいと思っていました。1年間アカデミーのレッスンを受け、指の使い方がわかったことに満足しています。今後は、これまで経験したことのないヴィルトゥオーゾな楽曲にも挑戦し、表現の幅を広げていきたいと思います。
第1期・第2期受講生
山﨑 夢叶
受講生プロフィール一覧へ
2024.08.19
渡辺康太郎さん、山下優里奈さんが国際コンクールで入賞
2023.05.12
桜庭花音さん、原田佐和子さんが国際コンクールで入賞
2023.05.12
鈴木凛さんがベートーヴェン国際ピアノコンクールで優勝
2022.11.29
鈴木凛さん、室崎恵太朗さん、原田佐和子さんが「第76回全日本学生音楽コンクール 全国大会」で入賞
2022.05.17
木田慎太郎さん、山下優里奈さんが国際コンクールで入賞
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5年間にわたり、次世代のピアニストを育ててきたアカデミーが一区切りを迎えました。身体教育と芸術教育を融合させたこのプログラムは、単なる技術指導を超え、子どもたちの「感じる力」「考える力」「表現する力」...
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