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 2025/10/30 03:10

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【インタビュー公開】古屋晋一×高坂はる香さん(後編)

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5年間にわたり、次世代のピアニストを育ててきたアカデミーが一区切りを迎えました。
身体教育と芸術教育を融合させたこのプログラムは、単なる技術指導を超え、子どもたちの「感じる力」「考える力」「表現する力」を育ててきました。
その歩みを支えた、古屋晋一に、この5年間の成果と、次なる展望について、音楽ライターである高坂はる香さんがインタビューしてくださりました。

前編はこちら【インタビュー公開】古屋晋一×高坂はるかさん(前編)

—アカデミーで学んだ子供たちがどうなっていくのかも興味深いですが、今後はどのように関わっていくのでしょうか。

彼らについては、ぼくが生きてる限り、何かあったら連絡をくれたら相談に乗ると伝えてあります。いわば生涯サポートですね! 特に弾いていてどこかが痛くなった時は、気のせいでもいいからすぐに連絡してほしいと伝えています。

うちのエンジニアチームが作ってくれたモバイルアプリで演奏動画を送ってもらい、僕やコーチ陣がコメントを返せるものがあるので、今後もこれを活用していきたいと思います。

将来的に彼らが教える立場になったとき、新しい連携の形が生まれたら一番嬉しいですね。

 

—では、古屋さんがこれまでの研究や経験をふまえて世の中のピアノ教育者のみなさんに伝えたいこと、若いピアニストを育てる上で心がけてほしいことがあればお聞かせください。

 生徒に自分で言語化させることをぜひ意識してほしいということですね。

一般的なレッスンでは、生徒が弾いて、先生がすぐにコメントをするということが多いと思います。でもここでまず、生徒自身が自分の演奏をどう感じているか、思った表現ができたか否か、体の使い方に問題を感じていないかを話させることが重要ではないかと思います。そうやって言語化して考えることで、レッスン中すぐに変われなくても、その言語化したイメージをもとに帰ってから練習できるので、次のレッスンまでに必ずできるようになっているんです。

もちろん最初からしゃべってくれる子ばかりではありません。アカデミーでも、小学生で最初は何を聞いても答えられない子もいましたが、とにかく我慢強く続けていたら、中学生になった今では言語化が上手になりました。

そのためには、先生側が答えやすいよう誘導しながら聞く技術を持っているととても助けになるのではないかと思います。

それともう一つ、その子がどれだけ伸びるかは、最初には絶対分からないということを忘れないでほしいということです。ときには、自分は体が小さいから音が響かないというように、生徒自身が決めつけていることもあります。

才能がある、ないという言葉を聞くたびに思うのですが、全く予想外にあとから伸びてくる子はたくさんいます。指導する側が決めつけて色眼鏡で見るようなことをしてはいけないと思っています。

可能性を決めつけない、本人の意志を引き出すということは、私たちがチーム全体でコンセンサスを取って心掛けてきたたことです。

 

—生徒が自分の意見が言えるかどうかは、やっていることに自信があるかないかにも関係しそうですね。

 そうですね。舞台で弾くってまさにそういう「私はこういう表現でやろうと思っているんです。正解かどうかはわからないけど、信じているんです!」というものを表現することですよね。

普段のレッスンでそれができないのに、舞台でできるはずはありません。レッスンのときに言われたことしかやっていなかったら、舞台でも言われたことしかできないでしょう。

 

—最後に、受講生や講師、そしてサポートしてくれたみなさんへのメッセージをお願いします。

 このアカデミーで大事にしていたことに、「共奏」という考えがあります。

そして僕がとても好きでよく使うのが「相乗効果」という言葉。1人だとうまくいかなくても、複数の力を掛け算すればうまくいくことはたくさんあります。アシスタント講師、生徒、そして彼らの保護者の方、そして普段指導しているピアノの先生と連携することで、大きな成果を得られたと思います。これらが分離すると絶対にうまくいきません。チームのメンバーも、僕がむちゃぶりをしてもいつも迅速に対応し、現場で吸い上げたデータを解析してくれました。

こうして集まった力が一つの大きなうねりとなって子供たちに届いたのは、うれしいことです。みなさんに感謝しています!

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2025/10/30 03:10

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